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学習性無力感 後半

さて、前回、セリグマンの学習性無力感について電気ショックを与えられて
回避することができた犬と、何をしても回避できない犬についてお話をしました。

その後、この2匹の犬はどうなったのか。

大変興味深い結果が出ています。

セリグマンは続いてこの犬に次のような実験をしています。
先程電気ショックを受けた同じ犬2匹を、犬の目線の高さくらいまでの
箱にそれぞれ入れ、この両方の箱には赤いランプが光れば、
電気ショックが流れる仕組みにしています。

そして、回避するために隣に回避ボックスを用意しておき、赤いランプが
光ればそちらにちょっと飛び乗れば回避できるようにしておきます。

先程、電気ショックを止めることのできた犬は、学習して赤ランプが光れば
隣の回避ボックスに逃げたのですが、
電気ショックを止められなかった犬は、飛び移るだけで回避できたにも関わらず、

もう何もしないまま、身動きせず、ずっと電気ショック受け続けたそうです。

このことからわかる重要な点は電気ショックを受け続けた犬は、
一度無力感を学習したことにより
本来できる簡単な課題でさえ、できなくなってしまうという点です!

また、「無力感」については昔のナチが「拷問」として、捕虜に半日かけて穴を掘らし、
半日かけてほった穴を埋めさせるといったことをしていた話は有名です。

自分自身で環境を変えることができない、
何をしても反応が変わらないといったことから、学習して無力感に至る。

恐ろしいことに、この「無力感」は他の従業員にまで伝染する可能性も秘めています。

大抵、人間関係に問題のある企業やお店では、多かれ少なかれ、
このようなことが起きている場合が多いようです。
このことによる弊害はお店のパフォーマンスを著しく下げる原因にもなりえます。

では、どのように改善していくか、いや、そもそも人間関係において
コミュニケーションが重要になってくるのですが、
そもそもコミュニケーションにおいて何が重要なのか。

その話は、次回にしていきたいと思います。

学習性無力感 前半

さて、そろそろStockが「心理学」という言葉を用いた所以である
臨床実験に基づいたお話をしたいと思います。

今回はスタイリスト、スタッフ、強いてはオーナー様
ご自身が成長していく過程の中で重要だと考えられる

       「無力感」

についてお話していきたいと思います。
この話はオーナー様ご自身の成長、スタイリスト、スタッフへの
教育といった視点で読んでもらえればと思います。


お店の経営をしていくに当たって避けることのできない
従業員への「教育」、これはどこの企業でも大小関係なく重要な要素となっています。

        何故、重要なのか。


結局、製品であれ、サービス業であれ、それを生み出しているのは
人間であり改良・改善していくのも「人間」である、ということからだと思います。

人材の教育がどれほど重要か、オーナー様ご自身がきっと
嫌というほど経験されているかと思いますので、必要性の話はこの辺にして、
教育していく⇒楽しんでもらう過程の中で、
ある重要なキーワードをお伝えしたいと思います。

(本当は、「教育」という言葉は使いたくないのですが、
今回はそのことについては触れません。あくまで理解して
頂きやすい様に「教育」という言葉を使いました。)

それは

              「学習性無力感」


です。これはマーティン・セリグマンという心理学者が次のような実験をして証明しました。
(簡略化するため、多少精確さを欠くかもしれません。
また、この証明が確実なものであるということでもありませんが、
無力感による弊害というものを十分示唆するものであると思います。)


「ある2匹の犬を用意し、ハンモックのような装置でそれぞれ個別に犬を固定します。
2匹の犬に電気ショックを与えるのですが、片方の犬は頭の横に板があって、
頭でその板をうまく押すと電気ショックを止めることができます。

それに対して、もう片方の犬は何をしても電気ショックを止めることができません。
これを 繰り返し続けると、電気ショックを止めることのできる犬は、
何度か失敗を繰り返しながら、電気ショックが流れると板を押して
止めることができるようになります。」

つまり、学習するのですね。
それに対し、何をしても電気ショックを止められない犬は次第に身動きを取らなくなり、
電気ショックから逃れることをしなくなります。
この犬も学習して逃れることを止めるのですね。

そして、ここからが重要なのですが、・・・・

長くなりましたので今回はこの辺にして次回にしたいと思います。

みなさん、この後、2匹の犬はどういった行動をとると思いますか?

このことは人間にも当てはまることです。興味深い結果が出ています。
一度考えてみて下さい。

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